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ロックの部屋

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INSPIRAL CARPETS

インスパイラル・カーペッツ『GREATEST HITS』



90年代初頭のマンチェスター・ムーヴメントの御三家のうちのバンドの一つだった【インスパイラル・カーペッツ】。ちなみに残りの二つのバンドは【ストーン・ローゼス】と【ハッピー・マンデイズ】です。

そんなに詳しくないインスパイラル・カーペッツですが、【オアシス】のノエル・ギャラガーがデヴュー前にローディとして彼らに付いていて来日していたとか。なんて話は知っています。どうやらブリットポップ勢にあっては身近な先輩格的なバンドであったらしい。

バンドの特徴的な、音楽性であるハモンドオルガンの音色がミュージシャン仲間に大受けだったとかそんな話もあります。

その音楽性ですが、ハモンドオルガンがチャラチャラチャカチャカ鳴りまくりです。やかましいくらいです。(笑)とても90年代のロックとは思えません。聴いていてもズシンと来るものがないです。ベース音がほとんど聞こえないので、使用してないのかもしれない。このチープさはロックではなくて、60年代のサイケポップ風。かと思えばガレージロックぽいガチャガチャした曲もあったりします。

ちょうど35年前~40年前に日本で流行ったグループサウンズの音にも酷使しています。と言ってもタイガースやらスパイダースやらテンプターズを青春時代に聴いていた人はそんなにいないだろうし、これを読んでいる人にいるのかどうかも分かりません。見当がつかないかも知れないけど、実体験している人だったら、インスパイラル・カーペッツを聴いて懐かしくなるかニヤッとするか吹き出してしまうかもしれない。

日本ではほとんど評判にならなかったのは、音が一聴して古くさいのとルックスが暗くて怪しいのが災いしたのかも。サングラスを掛けていてハゲ(剃っているだけ?)の人もいるしね。

ハモンドオルガンを弾いているのはクリント・ブーンという人です。ミュージシャンや評論家に大受けだったのは、きっとやりたくてもやれない安っぽいオルガンサウンドが恥ずかしげもなく鳴りまくっているからだろう。大富豪が乞食の生活に憧れるようなものかな?

「this is how it feels」とか「move」とか「please be cruel」とか良い曲だと思うけどな。懐かしくて切なくて、笑っちゃいます。


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